ダッフルコートのトグル、木・ホーン・プラスチックはどう選ぶ?

ダッフルコートの選び方 ・ ・

ダッフルコートは、ボタンの代わりにトグルという留め具で前を留めます。そのトグル、木なのか角なのか、気になったことはありませんか?

素材には、木、ホーン(動物の角)、プラスチックがあります。この記事では、トグルの由来と、商品ページで見ておきたいところをまとめます。手がかりは、百科事典や博物館の資料です。

トグルって、もとは何でできていた?

手袋をした手で、紺のコートの大きな木のトグルを留めるところ(AI 生成イメージ)
手袋をした手で、紺のコートの大きな木のトグルを留めるところ(AI 生成イメージ)

答えは、木とホーンです。英語版 Wikipedia では、基本の英国型は木かホーンのトグルと革の留め具です。ファッションの百科事典にも、木か水牛の角のトグルを麻のループで留める、とあります。

もうひとつ、手袋の話も出てきます。カナダ戦争博物館は、ダッフルコートを水兵の防寒着として紹介しています。トグルはホーンか木で、手袋をしたまま外せたそうです。

V&A のブログも、海軍用の特徴として挙げています。手袋のままでも留められる、大ぶりの木のトグルです。

博物館に残るコートも、木のトグル

四つの木のトグルとロープのループが並ぶ、古い紺のコートの前身頃(AI 生成イメージ)
四つの木のトグルとロープのループが並ぶ、古い紺のコートの前身頃(AI 生成イメージ)

実物も見てみましょう。英国国立海事博物館には、木のトグルで留めるダッフルコートが残っています。

1944年製の1着は、Redman Brothers 製です。ムルマンスク向けの護送船団で、航海士を務めた人の持ち物でした。英国海軍のコートとして登録された、年代不明の1着もあります。どちらも、四つの木のトグルとロープのループで留めます。

日本語の辞典にも、木が出てきます。『百科事典マイペディア』は「木彫のボタンをループで留めて着るのが特徴」としています。

トグルの数は、英語版 Wikipedia では3つ、のちに4つ。解説サイトの Gentleman's Gazette も、同じ流れを書いています。海軍ははじめ3つを好み、のちに4つにしたようです。

ホーンと革になったのは、いつ?

水牛の角のトグルと革のストラップ、その横に木のトグルとひものループ(AI 生成イメージ)
水牛の角のトグルと革のストラップ、その横に木のトグルとひものループ(AI 生成イメージ)

木からホーンへ。この変化で名前が出てくるのが、英国の Gloverall です。1951年に、Harold Morris と Freda Morris が始めた会社です。最初は、第二次大戦の海軍の放出品のダッフルコートを売っていました。

やがて自社でコートを作るとき、トグルを水牛の角に、ひもを革に替えました。その年は、資料によって分かれます。

Gloverall の商品は、Gloverall のページにまとめています。

ホーンに見えるトグル、本当にホーン?

キャメルのメルトンに付いた、角のような模様のトグル(AI 生成イメージ)
キャメルのメルトンに付いた、角のような模様のトグル(AI 生成イメージ)

今は、プラスチックのトグルも多いんです。英語版 Wikipedia は、水牛の角を模したプラスチックが多いとしています。Gentleman's Gazette も、今はほとんどがプラスチック製だと書いています。

つまり、見た目がホーンでも、素材がホーンとは限りません。本物の角や木を選びたいなら、商品ページの素材表示やトグルの説明を見てみましょう。

当サイトには、トグルの素材ごとの一覧もあります。入っているのは、販売店などの説明で素材が分かる商品です。

ループとホーン、長く付き合うには?

紺のコートに付いた、革のループと木のトグルのクローズアップ(AI 生成イメージ)
紺のコートに付いた、革のループと木のトグルのクローズアップ(AI 生成イメージ)

長く着るなら、トグルを通すループも見ておきたいところ。衣料修理店の案内には、こんな例が載っています。トグル部分の革ひもが、乾燥でひび割れた。合成皮革のループが、経年劣化で裂けた。

そんなときも、ループを交換すればまた着られるそうです。

ホーンの手入れは、家具用のホーン化粧板のメーカーの案内が参考になります。

まとめ

生地や丈で迷ったら、素材の選び方と丈の選び方もどうぞ。すべての商品からも探せます。

この記事で確かめられなかったこと(4 件)
  • 当サイトはコートを着比べたり、トグルを試したりしていません。
  • Gloverall がホーンと革に替えた年が1953年か1954年かは、決め手が見つかりませんでした。
  • ホーンの手入れの案内は家具用の化粧板向けです。コートのトグルに当てはまるかは確かめられませんでした。
  • 木とプラスチックのトグルの手入れや耐久性を比べた、信頼できる資料は見つかりませんでした。
出典(11 件)
  1. ダッフルコート(コトバンク)
  2. Duffel coat(英語版 Wikipedia)
  3. Duffle Coat(Tom Greatrex、Encyclopedia of Clothing and Fashion、Encyclopedia.com)
  4. duffle coat(Canadian War Museum)
  5. Quintessentially British: Gloverall x V&A duffle coat(V&A Blog)
  6. Duffle coat ZBA2841(Royal Museums Greenwich)
  7. Duffle coat UNI7065(Royal Museums Greenwich)
  8. Duffle Coat History, Details & Buying Guide(Gentleman's Gazette)
  9. Our History(Gloverall、Wayback Machine 2023-09-30 保存版)
  10. ダッフルコートのひも交換(レパレラ 三井アウトレットパーク 札幌北広島)
  11. Horn Care & Maintenance(Atelier Viollet)

この記事が役に立ったら

この記事は、出典で確かめられる事実をもとに AI(Claude)が作成し、運営者が掲載しています(このサイトについて)。

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています